近年の能登半島地震をはじめ、日本列島を襲う大地震は住宅の耐震性能に対する人々の意識を決定的に変えた。家は家族の命を守るシェルターでなければならない。だが、頑丈さを求めるあまり、窓が小さく閉塞感のある箱のような家になってしまっては、豊かな暮らしとは呼べない。
同社はこのジレンマに対し、高精度な構造計算と独自のハイブリッド構法で回答を出した。柱や梁の接合部を特殊な金物で補強し、建物全体で地震の揺れを分散・吸収する構造を確立。これにより、耐震等級3という最高水準の安全性を確保しながら、庭へと広がる大開口の窓や、柱のない広々としたリビング空間を実現している。安全と開放感という、一見反する要素のハイレベルな融合である。