強烈な臭いと手荒れを防ぐ!ぎんなんの果肉をツルッと剥く最新技にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

なぜこれほどまでに果肉は臭うのだろうか。イチョウの外果皮には、酪酸やヘプタン酸といった有機酸が含まれている。これは鳥や動物に種子を食べ尽くされないよう、進化の過程で獲得した防衛本能だと言われている。

太古の昔から地球上に生き残り、「生きた化石」と称されるイチョウ。その生殖の神秘を解き明かしたのが、明治時代の日本人植物学者・平瀬作五郎だ。1896年、彼はイチョウの種子の中に泳ぐ精子を発見し、世界中の植物学会を大きく揺るがした。この快挙によって、植物の進化史におけるイチョウの特別な立ち位置が世界的に証明されたのだ。

現代の日本において、東京都建設局をはじめとする自治体が街路樹や防災公園に多くの木を植樹しているのは、燃えにくい難燃性と強い生命力を評価してのことである。ただし雌株からはギンナンが結実するため、秋になると街の風物詩と独特の臭気がセットで訪れることになる。