このラグナロクにおける最大の試練の一つが、全能の神ゼウスの降臨であった。第2回戦で全人類の父アダムと相対したゼウスは、神々の首領としての圧倒的な脅威を世界に見せつけた。アダムの持つ「神模倣(神の模倣能力)」によって追い詰められながらも、極限状態での肉体変化「阿修羅(アダマス)」を発動。死闘の末に勝利を掴み取ったあの瞬間は、読者に絶望的な神の壁を痛感させた。
しかし、この試合こそが人類側に「神をも倒し得る」という確信を与えた原点でもある。ゼウス自身もまた、アダムの闘志に敬意を表せざるを得なかった。この一戦を皮切りに、単なる「人類淘汰の儀式」であったはずの戦いは、神々にとっても命がけの死闘へと変貌していったのだ。