今回の大会で最も観客を沸かせたのは、次世代エース候補たちの超大技だ。かつてトップ選手たちが世界舞台で挑んだ難度の高い手具投げ受けを、さらに複雑な身体難度と組み合わせた新構成が相次いで披露された。高い打点で投げ上げられたリボンが空中を描く間、選手は連続ローテーションを完璧にこなし、寸分の狂いもなくキャッチしてみせる。
最新の演技構成では、音楽との完全な同調(ミュージカリティ)がスコアを左右する。単に難易度の高い技を詰め込むだけでなく、音の一拍一拍に身体の動きを合わせ、物語を紡ぐような表現が評価の対象だ。フロア中央で決まる高難度の「必殺技」は、技術の高さだけでなく、観客の感情を揺さぶる強いインパクトを放っていた。