コミック『きたない君がいちばんかわいい』のクライマックスは、今なおファンの間で激しい議論を呼び続けている。愛美とひなこが辿り着いた結末は、一般的なハッピーエンドとは程遠く、同時に悲劇という一言で片付けることもできないあまりに凄絶な着地点であった。
社会的な孤立と精神的な限界を迎えた二人は、最終的に肉体と精神の完全な結合を求めて極限の選択を行う。作者まにおは、汚れや傷を重ねるほどに美しさを増していくという逆説的な愛の完成を描き切った。他者の入る隙を完全に排除し、互いの存在を不可逆的に刻み込んだ二人の終着点は、読者の胸に消えない爪痕を残す。