日本武道館の張り詰めた空気の中、フィナーレに向けてランナーが過酷な距離を踏破し、会場全体が一体となってクライマックスを迎える。『24時間テレビ 愛は地球を救う』の象徴として、この曲ほど過酷な挑戦を讃え、人々の連帯を呼び覚ますチャリティーソングは他に存在しない。
日本テレビ放送網が仕掛けたこのプロジェクトは、テレビというマスメディアが生み出した最大の音楽的遺産の一つだ。弾厚作による王道でありながらどこか哀愁を帯びた旋律は、瞬時に人々の琴線に触れた。番組のエンディングで初めてフルコーラスが歌い上げられた瞬間、武道館はただのイベント会場ではなく、祈りを共有する巨大な聖地へと変貌したのである。