アジアの玄関口として発展を続ける福岡において、このパティスリーは今や重要な文化拠点の一角を担っている。海外の美食ガイドやSNSを通じて評判は海を越え、インバウンドの旅程に組み込まれるケースも急速に増えた。福岡旅行の目的が「ラーメンや明太子」だけでなく、「吉開シェフのガトーを食べるため」へと拡大しているのだ。
地元産の厳選された柑橘や苺、八女の高品質なお茶など、九州の上質な素材を積極的に取り入れる姿勢も光る。地域の恵みをフランス菓子の文脈へと昇華させる試みは、地方創生やローカルガストロノミーの観点からも極めて高い評価を得ている。