エンターテインメントとしての面白さはもちろんのこと、こうした一連のヒューマンドラマが果たす社会的役割は非常に大きいと言えます。視聴者は物語を追う体験を通して、普段の生活では気づきにくい感覚の違いや、当事者が直面する「見えない障壁」を疑似体験することになるからです。
「自分とは異なる視点や世界観を持つ人がすぐ隣にいる」という事実に気づかせてくれること。それこそが、フィクションであるドラマ作品が持つ最大の力なのかもしれません。同情や憐れみではなく、相互理解とリスペクトをベースとしたストーリー展開が、観る人の価値観を少しずつ、けれど確実にアップデートしていきます。