肩周囲の筋肉が緊迫して血流が停滞すると、乳酸などの疲労物質が蓄積し、痛みのスパイラルが引き起こされる。ここで重要となるのが、エネルギー代謝を円滑にし、神経の補修を助ける成分の摂取だ。特にビタミンB1、B6、B12といったビタミンB群は、傷ついた末梢神経の修復や代謝促進に欠かせない。また、女性に多く見られる隠れ貧血に由来する筋肉の酸素不足に対しては、鉄分を配合した製品が威力を発揮する。
大正製薬のロングセラーであるリポビタンDや、アリナミン製薬が誇るアリナミンVなどは、それぞれ独自の配合バランスで現代人の疲労回復を支援してきた。臨床栄養学の知見によれば、単に「効きそう」というイメージで選ぶのではなく、自身の肩こりが「筋肉疲労」から来ているのか、それとも「冷えや貧血による血行不良」なのかを見極めることが極めて重要である。成分表示をしっかりと確認し、いま身体が最も求めている栄養素を見極める眼力を養いたい。