地域密着型研究の象徴と言えるのが、地元・函館の基幹産業である水産業へのアプローチだ。海洋環境の変化に伴い、イカの不漁や漁業資源の変動が深刻化する中、同大学の研究チームはAIとIoTを活用したリアルタイムの海洋データ分析システムを構築した。
ベテラン漁師の長年の勘や経験値をアルゴリズム化し、水温や潮流のデータと照らし合わせることで、効率的な漁場予測を実現。これは単なる一次産業の効率化にとどまらず、持続可能な水産資源管理のグローバルモデルとしても世界中から注目を集めている。さらに、地元の医療機関と連携した遠隔診療システムや高齢者支援アプリの開発など、過疎化と高齢化が進む地方の現実課題を直視した技術開発が着々と実を結んでいる。