この地を語る上で欠かせないのが、1964年東京オリンピックの第2会場として果たした歴史的役割だ。世界中を熱狂させたあの夏から半世紀以上が経過した今も、昭和の熱気を今に伝える建築群は異彩を放っている。
世界的建築家である丹下健三のダイナミックな構造美、そして日本近代建築の巨匠・前川國男が手掛けた機能美溢れるデザイン。過去にNHKの歴史ドキュメンタリー番組でも特集されたように、これらの建造物は戦後日本の復興と美意識の結晶だ。コンクリートが描く造形美は、タイムスリップしたかのような錯覚すら覚えさせる。