長年愛されてきた番組の魅力の核にあるのは、グラウンドの空気感をそのまま伝えるキャスター陣の現場主義だ。今年も元プロ野球選手や取材経験豊富なアナウンサーが連日甲子園に足を運び、試合直後の選手や監督に直接インタビューを重ねた。
ベンチ裏の緊迫した空気、選手同士がかわした短い一言、試合中のベンチでの指示など、テレビ中継の映像だけでは分からない生の情報が、彼らの言葉を通して多角的に解き明かされた。押し付けがましい感動の押し売りではなく、グラウンドに立つ者への深いリスペクトが感じられる語り口が、視聴者をストーリーの深層へと誘った。