セキュリティの強化は、同時に博物館・美術館運営の理想と矛盾を引き起こす。美術館とは本来、誰もが自由に出入りし、作品と個人の対話を深めるための開かれた公共空間であるべきだ。厳重な監視体制や身体検査は、鑑賞体験そのものを硬直化させ、美術館が持つべき心理的解放感を損ないかねない。
現場の学芸員たちは、展示室の開放性を維持することと、作品や善良な鑑賞者の安全を守ることの板挟みに苦しんでいる。一部の無秩序な露出トラブルのために、施設全体が要塞化していく現実は、文化振興の観点から見ても痛烈な損失だ。法的な処罰の厳罰化と並行して、公共空間における身体と表現の倫理をいかに再構築していくのか。アート界のみならず、社会全体が答えを出さなければならない重大な岐路に立たされている。 (出典: 露出 美術館(Yahoo!ニュース))
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