実戦護身術のタブー「金玉潰し」の真実!格闘家が暴く急所の罠の総合ガイドをご紹介します。役立つ情報が満載です。

軍用近接戦闘術として知られるクラヴマガにおいて、股間への攻撃は基本動作の一つに数えられる。だが、教本を注意深く読み解くと重要な事実が浮かび上がる。クラヴマガでは「急所攻撃で相手を倒す」ことではなく、「一瞬の隙を作って逃走ルートを確保する」ための陽動として位置づけられている点だ。単独で決着をつける技としては設計されていない。

歴史を振り返れば、総合格闘技(MMA)の黎明期にもヒントがある。初期のUFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)では、股間への打撃が反則とされていなかった時代が存在した。1994年の『UFC 4』で行われたキース・ハックニー対ジョー・ソン戦では、ハックニーが相手の股間へ何度も拳を打ち込む場面があったが、攻撃を受けた側は即座に失神することなく耐え続けた。アドレナリンが充満した実戦では、急所であっても一撃で相手を行動不能に追い込めない生々しい証拠である。

現代のRIZIN FIGHTING FEDERATIONやUFCでは、偶発的なローブローが試合を一時中断させる。だがそれは、ファウルカップを着用し、反則打撃を想定していない競技アスリートが不意打ちを受けるからこそのリアクションだ。ルール無用の暴漢を相手にする場合とは、文脈が決定的に異なる。