三種の神器が持つ神聖性は、実物の物質性のみに依存しているわけではない。伊勢神宮をはじめとする神道理論において、「形代」という概念が極めて重い意味を持つ。
熱田神宮に祀られる本来の草薙剣に対し、宮中に置かれていたのは祈りを込めて作られた形代であったとされる。壇ノ浦で失われたのが形代であったとしても、王朝の権威が揺らぐことはなかった。形代を通して本体と神気を同調させるという日本独自の信仰体系があったからこそ、皇室の系譜は断絶することなく現在まで受け継がれてきたのだ。
三種の神器が持つ神聖性は、実物の物質性のみに依存しているわけではない。伊勢神宮をはじめとする神道理論において、「形代」という概念が極めて重い意味を持つ。
熱田神宮に祀られる本来の草薙剣に対し、宮中に置かれていたのは祈りを込めて作られた形代であったとされる。壇ノ浦で失われたのが形代であったとしても、王朝の権威が揺らぐことはなかった。形代を通して本体と神気を同調させるという日本独自の信仰体系があったからこそ、皇室の系譜は断絶することなく現在まで受け継がれてきたのだ。