ポリティカル・ジャーナリズムの現場において、ブリジット・マクロンという変数は決して無視できない。公的な役職や法的権限を持たないにもかかわらず、閣僚の人事や政策の優先順位にまで彼女の意向が反映されているのではないかという議論は、常にパリの政界で囁かれてきた。
国際政治の舞台においても、その存在感は際立つ。主要国首脳会議(G7)や二国間会談の場において、各国の首脳陣やそのパートナーたちと瞬時に打ち解け、非公式な外交パイプを築き上げる手腕は外交筋からも高く評価されている。堅苦しい外交プロトコルを自然体で解きほぐす彼女の社交性は、フランスのソフトパワーそのものだ。
批判的なメディアは彼女を「マリー・アントワネットの再来」と揶揄することもある。しかし、彼女はそうした中傷に公然と反論することは滅多にない。自らの役割を静かに全うし、結果で答える姿勢を貫いている。