どれほど優れた運動であっても、やり方を間違えれば健康を損なう危険性がある。現場の循環器内科専門医は、自己流での無理な実践に対して強い警鐘を鳴らしている。
特に危険視されるのが、過度な息み(バルサルバ効果)だ。重い荷物を持ち上げるときのように歯を食いしばり、息を止めて腰を落とすと、一時的に収縮期血圧が急上昇するリスクがある。持病を持っている人や、すでに著しい高血圧の状態にある人は、脳血管や心臓に想定外の負荷をかけてしまいかねない。
また、膝が内側に入ってしまうフォームや、つま先より前に膝が大きく飛び出す姿勢は、膝関節を痛めるリスクを高める。背筋をしっかり伸ばし、壁を支えにして安定した体勢を崩さないことが安全確保の絶対条件となる。