かつてのオールバックといえば、ハードポマードでカチカチに固めたクラシックバーバーのスタイルや、バブル期を思わせる重厚な仕上がりを連想する人が多かった。しかし、2026年のトレンドを象徴するのは「毛束のしなやかさ」と「透け感」だ。ガチガチに固めず、手ぐしが通るような自然な質感を残しながら、バックへ流すシルエットが今もっとも支持を集めている。
背景にあるのは、ワークスタイルとカジュアルウェアの境界線が完全に消え去ったことだ。ジャケットスタイルには知的でスマートな印象を与え、オーバーサイズのストリートウェアには全体を引き締めるスパイスとして機能する。オンとオフをシームレスに行き来する現代の男性にとって、この柔軟性こそが最大の魅力と言える。