米どころ・酒どころとして誉れ高い上越エリアだが、農業現場では急速な高齢化と後継者不足が課題となっていた。この壁を突破するために投入されたのが、ドローンや水管理IoT、AI収穫予測を駆使したスマート農業だ。
2026年現在、市内の水田の多くに自動給排水バルブと土壌センサーが設置されている。農家はスマートフォン一台で広大な圃場の水温や水位を遠隔管理できるようになり、作業時間は大幅に縮小。これにより、酒米の王様と言われる「五百万石」や「越淡麗」の品質が過去最高水準で安定するようになった。
地元の老舗酒造メーカーでは、スマート農業で収穫された極上米を使用した限定酒の醸造をスタート。「伝統の手仕事」と「データに基づく精密農業」がタッグを組むことで、海外の日本酒ファンをも唸らせるプレミアムブランドが次々と生まれている。