ポンテ・プレッタで頭角を現し、名門サントスやコリンチャンス、フラメンゴといったブラジルのトップクラブを渡り歩いてきたキャリアは伊達ではない。本国の過酷な環境で揉み込まれた戦術的柔軟性は、日本の早いプレッシングサッカーにも完全に見事に適応してみせた。
単なる「パワー型MF」と評するのは大きな誤解だ。試合展開を冷徹に読み切り、相手の守備ブロックの隙間を見つけ出す目ざとさを持っている。ボールを受ける前の首振り、味方の動き出しに合わせたミリ単位のパス配分など、ブラジル人特有のしなやかな感性と高度な戦術理論が同居している。