客室フロアはもちろん、エレベーター内や廊下に至るまで足元に心地よい畳が広がる。ビジネスホテル特有の無機質な空気感はここには存在しない。手掛けたのは、全国でビジネスホテルやリゾート施設を展開する株式会社共立メンテナンスだ。同社が誇る「ドーミーイン」ブランドの上位ラインとして位置づけられる「野乃」シリーズは、まさに和風プレミアムビジネスホテルという新たなジャンルを確立した。
客室デザインも秀逸だ。ローベッドを配置した和モダンな空間は、広々とした視界を確保しており、まるで高級温泉旅館に身を置いているかのような贅沢感を醸し出す。デスク周りのコンセント配置や作業スペースの広さなど、ビジネス利用における利便性も一切犠牲にしていない。この絶妙なバランス感覚こそ、現代の旅人が求めていた回答と言える。