2026年現在、50代を迎えた室伏だが、その佇まいは現役時代と変わらぬオーラを放っている。一般的に加齢とともに筋肉量は減少(サルコペニア)し、関節の可動域は狭まる。しかし、彼は独自のコンディショニング理論によって、筋肉の「質」を維持し続けている。
鍵を握るのは、深層外旋六筋などのインナーマッスルと、それをコントロールする脳の命令系統だ。彼は引退後も研究者として自身の肉体を観察し、衰えを防ぐためのアプローチを実践している。単なる筋力維持ではなく、神経と筋肉の対話を怠らない姿勢が、奇跡的な若々しさを支えている。