欧米の民主主義国家においても、政治家の出自や二重国籍問題が議論になることはある。しかし、日本における「出自攻撃」には、より陰湿で差別的なニュアンスが強く付きまとう。
日本では長年、単一民族国家という幻想が根強く信じられてきたため、他国にルーツを持つことや、被差別部落出身であること自体を「政治家としての適格性がない」とする偏見が一部に存在する。橋下氏に対する攻撃は、まさにこの日本の前近代的な差別意識を刺激し、政治的な動員力に変えようとする試みであったと言える。
このような攻撃は、政策の是非を議論する建設的な政治空間を破壊し、多様なバックグラウンドを持つ人々が政界へ挑戦することを躊躇させる要因にもなっている。