2005年にリリースされた通算10作目のスタジオアルバム『The Emancipation of Mimi(エマンシペーション・オブ・ミミ)』は、マライアのキャリアにおける最大の転換点となりました。タイトルにある「Mimi(ミミ)」とは、マライアの親しい友人や家族だけが呼ぶプライベートな愛称であり、「エマンシペーション(解放)」の名の下に、着飾らないありのままの自分を表現するという決意が込められています。
前作『Charmbracelet』や映画連動作『Glitter』の興行的苦戦により、一時は「終わった歌姫」と心ない批判を浴びたマライアでしたが、本作『MIMI』の爆発的ヒットによって見事なカムバックを果たしました。全世界で1,000万枚以上のセールスを記録し、第48回グラミー賞では8部門にノミネートされるなど、批評的にも商業的にも大絶賛を浴びました。
アルバムを構成する収録曲群は、ゴスペル、ソウル、そして当時の最先端を行くヒップホップ/R&Bが完璧に融合しており、中でも『シェイク・イット・オフ』は、アルバム全体の軽やかで自信に満ちたムードを決定づける中心的な役割を担っていました。