「セットした髪型が夕方まで持たない」と悩む男性の多くは、スプレーの噴射量やセットテクニックの不足を疑いがちです。しかし、根本的な原因は「髪質とワックスに含まれる油分・水分のミスマッチ」にあります。
軟毛の男性が油分の多いしっとり系ワックスを使うと、スタイリング剤自体の重みに髪が耐えられず、時間の経過とともに重力でペタンと潰れてしまいます。逆に、硬毛・剛毛の男性が軽すぎるドライワックスを使うと、髪の強い反発力や乾燥による広がりを抑え込めず、毛束が散乱してしまうのです。
メンズワックスのセット力とキープ力の評価を見極める際は、単に「ハード」「強力」といった表記に惑わされず、以下の3要素を基準に選ぶ必要があります。
第1に「テクスチャーの基材」です。軟毛には水分や油分が極力抑えられたクレイ系やパウダー系、剛毛には毛束をまとめやすいファイバー系やクリーム系が適しています。第2に「湿度耐性」です。皮脂や汗、外気の湿気に強い耐湿性ポリマーが配合されているかどうかで、夕方のキープ力に決定的な差がつきます。第3に「再整髪力」です。風や摩擦で乱れても手ぐしで直せる柔軟性があるかどうかが、実用面での快適さを左右します。