従来の刈払機で最も敬遠されてきたのが、ロープを力任せに引っ張るリコイルスタートです。特に冬場の冷え込み時や長期間放置した後の始動は、成人男性であっても息が上がるほどの負荷がかかります。エンジンの圧縮圧に負けて手首や肩を痛めるケースも後を絶ちませんでした。こうした現場の苦痛を一気に解消したのが、セルモーターによる電動始動システムです。
セルスタート草刈機の評判を現場で取材すると、「一度使うともう元のロープ式には絶対に戻れない」という声が圧倒的多数を占めます。スイッチを押す、あるいはキーをひねるだけで、わずか1秒でエンジンが始動。途中で草が絡まって頻繁にエンジンを止める場面でも、再始動のプレッシャーが皆無になります。体力を刈り取り作業そのものだけに集中できる恩恵は、想像以上に大きな価値をもたらしています。
特に女性向け草刈機セル付きモデルでは、握力や腕力に自信がない方でも一切の躊躇なく作業を開始できる点が絶賛されています。畑やあぜ道の管理を手作業から機械化したい女性層にとって、エンジン始動の心理的・肉体的ハードルが消え去ったことは、農業・ガーデニングへの参入を後押しする決定打となっています。