2010年代半ば、醜い動物保護協会(Ugly Animal Preservation Society)のマスコットに選出されたことで、一躍世界的なポップカルチャーのアイコンとなった歴史がある。しかし、単なる面白おかしいミームとしてのバズりは、いまや地球規模の海洋保全に対する関心へと昇華している。
「見た目のグロテスクさや奇妙さで分類する時代は終わった」と、東京大学海洋研究所の専門家は語る。SNSでの拡散をきっかけに彼らの存在を知った若い世代が、いまや深海生態系の脆弱性や海底資源開発に対する懸念の声を上げる主役となっているのだ。醜さという偏見を乗り越え、地球の未知なる領域を守る象徴としての役割を担い始めている。