かつて主流だった姿勢矯正器具の多くは、背中でクロスしたベルトによって肩甲骨を後ろへ強引に引き寄せる構造だった。しかし、これには重大な問題があった。引き伸ばされた背中の筋肉に過剰な負担がかかるうえ、根本の原因である大胸筋のコリが放置されていたため、装着をやめた瞬間に元通りになってしまっていたのだ。
最新トレンドの補正ギアは、この力学的な失敗を踏まえて開発されている。鎖骨下から腋窩(わきの下)にかけてのラインをやさしく押し広げ、胸郭全体をオープンにする設計を採用。自力で胸を開く隙間を作ってあげることで、本来使うべき背中の深層筋群が自然と連動し始める仕組みだ。