朝ドラの成功を決定づける陰の主役。それこそが、主人公の家族や地元の人々を演じる脇役たちだ。近年の作品を振り返れば、ヒロインの立ち回り以上に、脇を固めるベテランや名バイプレイヤーの演技がドラマのクオリティを左右していることがよくわかる。
小劇場の実力派俳優や、映画界で重宝されてきたバイプレイヤーが朝ドラの舞台に登場すると、物語の解像度が劇的に上がる。何気ない日常のやり取りににじむ生活感、主人公を引き立てつつも圧倒的な存在感を放つ間合い。彼らが画面の端に映るだけで、ドラマの空気感に深みが生まれる。NHK制作陣が「主演以上に脇役のキャスティングに時間をかける」と口を揃えるのも納得の理由だ。