Q1:1歳児健診で上唇小帯が太いと言われました。すぐに切らなければいけませんか?
A1:いいえ、すぐに切る必要は全くありません。1歳前後の乳児はほぼ全員が小帯が太く低い位置に付着しています。顎の骨の成長とともに自然と上方に移動して細くなっていくため、永久歯が生え始める6歳前後までは定期健診を受けながら様子を見るのが標準的な医療方針です。
Q2:小帯を切除すれば、器具を使った歯科矯正をしなくてもすきっ歯は治りますか?
A2:小帯の食い込みだけが原因のすきっ歯であれば、切除後に隣の永久歯が生えてくる圧力によって自然に隙間が閉じるケースが多く見られます。ただし、もともと顎に対して歯が小さい場合や、顎の骨格的なアンバランス、過剰歯(余分な歯)が埋まっている場合は、小帯切除だけでは閉じず小児矯正が必要になります。
Q3:子どもが暴れたりトラウマになったりしないか心配です。どんな麻酔を使いますか?
A3:治療前の痛みを防ぐため、針を刺す場所にジェル状の「表面麻酔」を塗り、感覚を鈍らせてから極細の注射針で局所麻酔を行います。歯科恐怖心が強い子どもの場合は、鼻から甘い香りのガスを吸ってリラックスさせる「笑気吸入鎮静法」を併用できる施設もあります。レーザー治療であれば麻酔量を極力減らし、数分で安全に終えることが可能です。
Q4:子どもが転んで上唇小帯が切れて血が止まりません。救急車を呼ぶべきですか?
A4:まずは落ち着いて清潔なガーゼやティッシュで上唇をつまむようにして患部を5〜10分間しっかり圧迫してください。唾液と混ざって多く見えますが、圧迫止血でほとんど止まります。出血が止まり本人が落ち着いていれば救急車を呼ぶ必要はありません。ただし、15分以上圧迫しても血が止まらない場合や、前歯がグラグラしている・位置がずれている場合は、速やかに小児歯科や口腔外科を受診してください。