出産を経て職場復帰した彼女を待っていたのは、かつてのような「看板アナ」としてのスポットライトばかりではなかった。育児と仕事を両立させるため、勤務時間が不規則な生放送やバラエティの現場から、徐々にナレーションや朗読といった「声」の仕事へとシフトしていく。
これが結果的に、彼女の唯一無二の強みを育てることになる。「ニュースの森」や様々なドキュメンタリー番組で培われた彼女のナレーションは、視聴者の耳に心地よく残り、業界内でも高く評価されるようになっていった。若い頃の限られた時間の中で、いかに自分の価値を高めるか。その模索が、現在の「ナレーションの女王」としての地位を築いたのだ。