干し芋の劣化はカビの繁殖だけに留まりません。水分活性の高さや保存環境の不備によって細菌が繁殖し、「腐敗」が進行するケースもあります。少しでも以下のような兆候が確認できた場合は、賞味期限の記載に関わらず即座に廃棄を選択してください。
① 異臭(酸敗臭・アルコール臭・アンモニア臭)
正常な干し芋はサツマイモ特有の甘く香ばしい香りがします。ツンと鼻を突く酸っぱい臭いや、発酵したようなお酒の臭い、カビ臭い埃のような臭気がある場合は、酵母や雑菌による腐敗が進んでいます。
② 表面のぬめり・糸引き
干し芋を触った際に、指先にネバネバとしたぬめりを感じたり、持ち上げた際に納豆のように糸を引いたりする場合は、細菌が大量増殖している明確なサインです。
③ 不自然な変色(ピンク・鮮やかな赤・斑点状の黒変)
干し芋自体のポリフェノールオキシダーゼによる自然な褐変(全体が濃い茶色になる現象)は無害ですが、鮮やかな赤色やピンク色、あるいは絵の具を落としたような局所的な黒変は、有害菌やカビのコロニー形成によるものです。
④ 異常な柔らかさ・ドロドロとした崩れ
半生タイプの干し芋であっても、適度な繊維のコシがあります。指で触れただけでペースト状に潰れてしまう、水分が分離してじくじくしている状態は組織が完全に分解されています。
⑤ 酸味や苦味などの異味
万が一かじってしまった際、サツマイモの自然な甘みではなく「酸っぱい」「ピリピリと舌が痺れる」「強い苦味がある」と感じた場合は、すぐに吐き出してください。