チーズの冷凍保存で失敗しない極意|固まる理由と種類別の正しい解凍術の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

大袋のシュレッドチーズをそのまま冷凍庫に入れると、ほぼ確実に一つの硬い岩のような塊へと変貌します。この現象が起きる根本的な原因は、チーズの表面に存在する微量な水分と油脂分にあります。密着した状態で冷気が当たると、隣り合うチーズ同士の水分が氷の架橋(氷結結合)を作り、全体を一体化させてしまうためです。

また、開封後のパッケージ内部には外気とともにカビの胞子や湿気が侵入します。チルド室よりも低温とはいえ、開閉時の温度変化によって結露が生じると、チーズの冷凍保存におけるカビ防止と密閉のバランスが崩れ、品質劣化を早める要因になります。

塊化と劣化を同時に防ぐための基本手順は以下の通りです。

  • 空気を徹底的に遮断する:小分けにしたチーズをラップで空気が入らないようピッチリと包み、さらに冷凍用ジッパー付き保存袋に入れて二重密閉します。
  • 平らに均等化して急冷する:袋の中でチーズが一箇所に偏らないよう薄く平らに広げ、金属トレイに乗せて急速冷凍させます。
  • シュレッドチーズの小分け冷凍:1回で使用する分量(約50g〜100g単位)にあらかじめ小分けしておくことで、冷凍庫から出し入れする際の温度変化と霜付きを物理的に防ぎます。