東海地方のラジオ史を語る上で避けて通れないのが、かつて東海ラジオ放送で長年放送された伝説的なワイド番組『宮地佑紀生の聞いてみや〜ち』である。タレントの宮地佑紀生との絶妙な掛け合いと、庶民的で軽妙なトークは、長年にわたり地域住民の午後の生活に深く溶け込んでいた。
ところが2016年、生放送中に発生した予期せぬ不祥事によって、番組は突如として打ち切りというあまりにショッキングな結末を迎える。長年親しまれた看板番組の崩壊と突然の別れは、リスナーのみならず本人にとっても受け止めがたい衝撃だった。しかし、この波乱とそれに続く沈黙の月日こそが、彼女に「声の届ける価値」を再確認させ、人間としての強さを培う契機となったのである。