豆ご飯の仕上がりは、使用する豆の種類によっても大きく表情を変えます。全国的に流通している主な品種の違いを正しく理解しておくと、仕上がりの解像度が格段に上がります。
関西地方を中心に豆ご飯の最高峰として親しまれているのが「うすいえんどう(紀州うすい等)」です。皮が非常に薄く、青臭さが極めて少ないのが特徴で、加熱するとホクホクとした栗のような甘みと上品な香りが広がります。関西の料亭で提供される豆ご飯の多くはこのうすいえんどうが採用されています。
一方、全国のスーパーで広く手に入る一般的な「グリンピース」は、豆特有の爽快な青い香りとプチッとした強い粒感が魅力です。青臭さが苦手な子どもがいる家庭では、前述の「豆後入れ法」を徹底し、酒を大さじ1.5程度に増量することで、独特のクセを和らげつつみずみずしい甘みだけを引き出すことが可能です。
また、冷凍のグリンピースや水煮缶を使用する場合は、長時間の炊き込みに耐えられないため、炊飯器での同時炊飯は避け、炊き上がった白だしご飯に熱湯解凍した豆を蒸らし時に混ぜる方法が最も適しています。