セミの寿命「1週間」は嘘?成虫の本当の生存期間と生態の真相についての最新情報をお届けします。

夏休みに子どもが捕まえてきたセミを虫かごに入れておくと、翌日や数日後には動かなくなってしまった経験を持つ人は多いでしょう。セミの飼育寿命が極端に短い理由には、明確な3つの要因があります。

第1に「給餌の不可能性」です。カブトムシのように昆虫ゼリーやスイカを置いても、セミは口の構造上、それらを食べることができません。生きた樹木にしっかり針を刺さなければ樹液を吸えないため、虫かごの中では実質的に「絶食状態」となってしまいます。

第2に「激しいストレスと羽の破損」です。セミは広い空間を高速で直線的に飛ぶ性質があります。狭い虫かごの中では壁面に激突を繰り返し、翅(はね)がボロボロになって飛翔不能になり、急速に体力を消耗します。

第3に「温度・湿度管理の難しさ」です。直射日光やエアコンの効きすぎた室内は、急激な体温変化を招き致命傷となります。以上の理由から、セミを自宅で飼育することは事実上不可能であり、捕まえたら観察してすぐに逃がすことが推奨されます。