広大な洞内には数多くの見どころが点在していますが、とりわけ観光客の目を奪うシンボルが「トトロの鍾乳石」です。
長年の雨水の滴りが偶然生み出したその形状は、耳の立った愛らしいフォルムそのもの。人為的に削り出したものではなく、自然の偶然がもたらした奇跡の造形として、国内外のSNSで爆発的な拡散を見せました。現地では撮影用の案内板や適切なアングルが明示されており、シャッターを切る人の列が絶えません。
さらに見逃せないのが、洞内中盤に広がる「鍾乳洞イルミネーション」と「神々の彫刻の森」です。地下水が滴る広大な空間に、無数の鍾乳石が林立し、青や紫、アンバーへと移り変わる最新のLEDライティングが施されています。滴る水滴の音を反響させる「水琴窟(すいきんくつ)」の繊細な音色と、神秘的な光の演出が重なり合い、単なる地質観察を超えたイマーシブ(没入型)なアート体験へと昇華されています。
また、足元や頭上を注意深く観察すると、数万年前のシャコガイの化石やサンゴの痕跡を肉眼で確認できます。この場所がかつて本物の海底であった歴史を物語る動かぬ証拠であり、学術的な好奇心も刺激されます。