1つしかない大切な腎臓をトラブルから守り抜くために、日常生活で即座に実践できる予防対策を整理します。
1つ目は、「家庭血圧の測定と徹底管理」です。診察室での測定だけでなく、朝晩の家庭血圧を測定し、収縮期125mmHg/拡張期75mmHg未満を目指してコントロールします。高血圧は腎臓の最大の敵です。
2つ目は、「薬剤性腎障害の回避」です。市販の解熱鎮痛薬に多く含まれるNSAIDs(ロキソプロフェン、イブプロフェンなど)は、腎血流量を低下させる作用があります。頭痛や関節痛で頻繁に鎮痛薬を服用する習慣がある場合は自己判断を避け、主治医に相談して腎臓への負担が少ないアセトアミノフェンなどを処方してもらう配慮が求められます。
3つ目は、「年1〜2回の定期検診の継続」です。腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期〜中期の機能低下では痛むことも自覚症状を出すこともありません。血液検査・尿検査・腹部エコー検査を定期的に受け、微細な変化を早期に察知することが最大の防御策となります。