保守的と評されることの多かった日本相撲協会だが、この世界的なムーブメントを前に、静かな、しかし確実な変化を見せ始めている。大相撲本場所の会場には、かつて見られなかった多国籍な観客の姿が目立つようになり、チケットは連日完売という異例の盛況ぶりだ。
伝統と革新。この相反する二つの要素をいかに調和させるか。協会内部でも激しい議論が重ねられてきた。しかし、土俵の神聖さを守りつつも、時代に合わせたアプローチを取り入れる柔軟姿勢へと舵を切り始めている。伝統芸能としての矜持を持ちながら、オープンな発信を模索する試みは、今後の角界のあり方を大きく変貌させつつある。