店内の中央に置かれた生簀(いけす)から、水揚げされたばかりのような巨大なタラバガニや脚の詰まったズワイガニが引き揚げられる。競りが始まる合図の鐘が鳴り響くと、店内のテンションは一気に最高潮へ。通常なら高級料亭で万単位の札が飛ぶ最高級品が、驚くべき卸値レベルのスタート価格で提示されるのだ。
安く落札するための最大のコツは、最初のコールで怯まないこと。周囲の様子を窺っているうちに、手慣れた常連が即座に手を挙げてさらっていく。特に狙い目なのは、少々脚折れがあるものの味は一級品の訳あり個体だ。実質半額以下で特大サイズの身をせしめることも難しくない。競り熱に呑まれすぎず、事前に上限予算を決めて挑むのが賢明な攻略法といえる。