日本の芸能界と宗教法人の関係を紐解く上で、昭和後半から平成初期にかけてのメディア展開は見逃せない。当時、機関紙を発行する聖教新聞社や関連企業は、自らの理念を世に広めるための大型映像作品を手がけた。その象徴とも言えるのが映画『人間革命』だ。東宝が配給を担当し、当時の映画界を代表する名優たちが多数出演したこの作品は、興行的な成功を収めると同時に、文化事業としての存在感を強固にした。
創価学会の三代目会長である池田大作の構想のもと、芸術・文化分野に携わる会員を集めた「芸術部」が結成されたのもこの時期である。舞台女優や歌手たちが自らの表現活動を通じて社会に貢献することを目指した取り組みは、当時のエンターテインメント業界にとっても無視できない影響力を持っていた。こうした歴史的背景が、後の世における「芸能人と学会」の関係性を語る上での基盤となっている。