溝口勇児氏といえば、ヘルスケア・フィットネス業界で「予防医療」と「健康寿命の延伸」を掲げて時代の最前線を走ってきた人物だ。アプリやテクノロジーを駆使したコンディショニングを提唱してきた彼が、なぜ医療用医薬品の投与という手法に言及したのか。その背景には、超多忙な起業家特有のリアリズムが存在する。
多角的な経営と怒涛のプロジェクトを回す毎日において、トレーニング時間や完璧な食事管理の確保は極めて困難だ。精神力だけに頼る根性論のダイエットではなく、客観的なエビデンスと科学に基づいた身体管理を模索する中で、この処方薬へのアプローチが選択肢に浮上したのだという。