メジャーリーガーを数多く擁するアメリカやドミニカ共和国を抑え、なぜ日本がこれほど長期にわたって世界王座を維持できるのか。その背景には、他国が真似できない構造的な野球世界ランク1位理由が存在します。
第一の理由は「アンダー世代(U-12〜U-23)における圧倒的な勝率と参加率」です。
WBSCランキングはトップチームだけでなく、U-12、U-15、U-18、U-23といったユース世代の全公認大会がポイント対象となります。日本はNPB、高野連、全軟連などが緊密に連携し、すべての年代において国内トップクラスの選手を選抜して国際舞台に送り出しています。アメリカやドミニカ共和国がユース大会にベストメンバーを編成しきれないケースがある中、日本はどの大会でも常にメダル争いに絡むため、年間を通じてポイントが途切れることがありません。
第二の理由は「トップチームの国際大会における驚異的な勝率」です。
WBCやプレミア12といった最高グレードの大会において、侍ジャパンは常に優勝または準優勝争いに食い込みます。一発勝負のトーナメントでも失点率の低さと堅守、質の高い投手陣を武器に崩れることがなく、最大級の加点を確実に獲得し続けています。
第三の理由は「日本野球界全体の組織力と『侍ジャパン』常設化の成功」です。
2010年代以降、日本は各世代のユニフォームと戦術コンセプトを統一する「侍ジャパン事業」を本格化させました。トップチームの監督・コーチ陣とアンダー世代の指導者がノウハウを共有し、国際球(WBSC公認球)やピッチクロックへの適応を育成段階から進めていることが、国際大会での再現性の高い強さへと直結しています。