クレジットカードの登録だけでも少額決済は可能ですが、利用限度額の引き上げや地下鉄乗車コード(出行コード)の利用、決済エラーの回避にはパスポートによる実名認証(Identity Verification)が不可欠です。このプロセスを怠ったまま渡航すると、高額なホテル決済や長距離列車のチケット購入時に突如アカウント制限がかかるリスクを抱えることになります。
認証手順は「Account」>「Settings」>「Account and Security」>「Identity Information」から行います。パスポートの顔写真ページをスマートフォンのカメラでスキャンし、以下の項目を手動またはOCRで確定させます。
ここで最も多い失敗が「氏名の入力順序」です。パスポートのMRZ(機械読み取り領域)に記載されている通り、「姓(Surname)」「名(Given name)」の順番で入力しなければなりません。日本の一般的な名・姓の順で入力すると、クレジットカードの名義と不一致を起こして認証が弾かれる原因になります。
撮影時の光の反射や指の映り込みによる不鮮明さも却下の主因です。パスポートの厚みによる湾曲を抑え、均一な明るさの平らな机の上で撮影することが推奨されます。実名認証の審査時間は、AIによる自動照合が正常に行われれば即時〜数分以内で完了しますが、目視確認に回った場合は最大24時間〜48時間を要します。現地到着日の空港で慌てて手続きを行うと審査待ちで足止めを食らうため、渡航前の確実な完了が必須です。