日本代表の劇的な進化を語るうえで、フィリップ・ブラン監督の手腕を外すことはできない。フランス出身の名将は、チームに着任して以来、「世界と戦うためのマインドセット」を一から叩き込んだ。単に拾ってつなぐ日本の伝統スタイルに、ヨーロッパ流のシステマチックなブロック&ディフェンス構想を融合させたのだ。
さらに、日本バレーボール協会との緊密な連携により、アナリストやフィジカルコーチ、栄養士を含む最高峰のサポート体制が構築された。サーブ権がない局面からの得点率(ブレイク率)を高めるための厳密な戦略が浸透し、かつての「体格差によるあきらめ」は完全に駆逐されたのである。