愛知県の五条川右岸浄化センターとは一体どんな施設なのか、そして汚れた水がどのような工程を経て清らかな水へ戻されるのか、その核心的な処理プロセスを紐解いていきましょう。
家庭や工場から流れてきた下水は、まず「沈砂池」で大きなゴミや砂を取り除いた後、「最初沈殿池」で細かな浮遊物を沈殿させます。その後、処理の主役となる「反応タンク」へと送られます。ここでは無数の微生物を含む活性汚泥(カッスジオデイ)が投入され、空気を吹き込みながら汚れを有機物として微生物に分解させます。最後に「最終沈殿池」で澄んだ上澄み水と汚泥を分離し、塩素消毒などを経て河川へと放流される構造です。
特筆すべきは、同センターが維持する極めて優秀な放流水質です。愛知県下水道課の公開データによると、水質汚濁の指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)やSS(浮遊物質量)の除去率は常に98%以上という高い数値を記録しています。さらに、窒素やリンを効率的に除去する高度処理の導入や、処理工程で発生するエネルギーの再資源化、AIやIoTを活用した維持管理のスマート化といった最新情報が示す通り、環境負荷の極小化に向けた進化が絶え間なく続けられています。