スーパーの鮮魚コーナーや乾物売り場で「ギバサ」という名称を目にし、アカモクと何が違うのか疑問に思う方も少なくありません。結論から言えば、アカモクとギバサは植物学的にまったく同じ海藻(ホンダワラ科ホンダワラ属)を指しています。
呼び名の違いは主に地域性に由来します。秋田県や山形県をはじめとする東北地方では古くから郷土食として親しまれており、「ギバサ」や「ギンバソウ」と呼ばれてきました。また、新潟県や京都府の丹後地方などでは「ナガモ」、九州や山陰地方では「神馬草(じんばそう)」など、各地で独自の愛称が付けられています。
市場に出回る加工品においては、秋田などで親しまれてきた「湯通しして細かく叩き潰したペースト状のパック」がギバサ名義で流通することが多く、全国的な流通名や学術的な総称として「アカモク」が定着しています。どちらを購入しても同じ栄養素と独特の粘りを楽しめます。