話題沸騰中の 安倍元首相を苦しめた病の深層と辞任劇!主治医が語る激動の内幕について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

安倍晋三元首相の政治生命を終始規定し続けたのは、国の指定難病である「潰瘍性大腸炎」だった。大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍が生じ、激しい腹痛、下血、発熱を伴う難病である。安倍氏はこの病と中学・高校生の頃から対峙しており、政界入り後も常に再燃のリスクを背負いながら議員活動を続けていた。

第1次政権時の2007年9月、参院選の大敗直後に訪れた電撃辞任は日本中を驚愕させた。当時、メディアは「政権放り投げ」と激しくバッシングしたが、実際の体内は限界をとうに超えていた。1日に数十回にも及ぶトイレの往復、極度の脱水症状、点滴を受けながらの公務執行。首相官邸の執務室の奥で、安倍氏は歩行すら困難なほどの衰弱に見舞われていたのである。

そして2012年の政権奪還後、約8年に及ぶ第2次政権下でも病魔は静かに潜伏していた。転機となったのは2020年夏である。未曾有の新型コロナウイルス感染症への対応で連日連夜の危機管理に追われ、精神的・肉体的ストレスはピークに達した。同年6月の定期検診で潰瘍性大腸炎の再燃兆候が確認され、8月上旬には急激に病状が悪化。首相官邸の側近たちすら異変に気づいたときには、もはや治療薬の増量や点滴治療だけでは制御不能な局面に達していた。

8月28日、記者会見場に現れた安倍氏は「国民の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった」と述べ、2度目の退任を表明した。長期政権の終焉は、外的な政争による失脚ではなく、内なる病魔との戦いの限界によってもたらされた結末だった。