噂の真偽を冷静に見極めるためには、制作母体である株式会社カラーの公式発表や事業展開を精査する必要があります。2021年の完結以降、同社は『シン・ウルトラマン』(企画・脚本)や『シン・仮面ライダー』(監督・脚本)といった実写特撮の金字塔を世に送り出し、庵野氏個人の創作意欲はエヴァンゲリオンの枠組みを完全に離れて展開されてきました。
現在、スタジオカラー内部で進行しているリソースの配分とプロジェクトのステータスを整理すると、以下の構造が浮かび上がります。
株式会社カラーの経営戦略を俯瞰すると、同社が目指しているのは「庵野秀明個人のスタジオ」からの脱却です。鶴巻和哉氏や前田真宏氏といった歴戦のトップクリエイターに加え、次代を担う若手デジタルアニメーターを多数登用し、自立した制作スタジオとしての組織化を推し進めています。
2026年時点において、スタジオの主要パイプラインはエヴァの再生産ではなく、次なるオリジナルIPの創出とアーカイブ事業に充てられており、性急なシリーズ再開を急ぐ気配は現場取材からも一切見受けられません。