ハリウッドを魅了する菊地凛子の真実!アカデミー賞から最新作までの最新情報を解説します。役立つ情報が詰まっています。

彼女の名を世界中に知らしめた金字塔といえば、2006年公開の映画『バベル』だ。メキシコの鬼才アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が手掛けたこの極上のヒューマンドラマで、彼女は聴覚障害を持つ女子高生・綿矢恵子役に抜擢された。

だが、その裏には壮絶なオーディションの日々があった。監督が求めたのは、単に手話を覚えた演技者ではなく、孤独の深淵に生きる魂そのもの。審査は1年近くに及び、彼女は何度も打ちのめされそうになりながらも役を掴み取った。カメラの前で感情を爆発させる無言の演技は、米アカデミー賞助演女優賞へのノミネートという快挙を結実させる。受賞こそ逃したものの、映画芸術科学アカデミーの会員や世界中の批評家たちに強烈なインパクトを残した瞬間だった。